先日見た「モンスター」と同じく、実際にあった事件をベースにした映画。最近個人的に凝ってるので、猟奇or連続殺人に。
「モンスター」が現実よりも美化され過ぎて拍子抜けしたのに比べれば、こちらは敢えて軽くしてくれて救われた思い。本当の兄弟はもっと年が幼く死因も事故ではなかったわけだが、その後をフィクションにすることによって微かな希望が見えた。
無責任な母親、無関心な世間、それ以下の父親達に、充分なりうる自分から逃避したいだけかもしれないが

子供達の演技がとても自然でよかった。あちこちで言われているように、確かにセリフは棒読みだったが、それさえも外界と謝絶されたゆえの感情の乏しさを表現している…と言ったら誉め過ぎか。
主役の男の子は、カンヌのアレで散々TVで見た時よりもはるかに幼かった。この年代の少年は成長が早い。1年掛けて追った映像でもそれは出ていたが、その後の一年の方が変化が大きかったのが皮肉だ

透明感のある画像、ゴンチチのギター、伸びやかな女性ヴォーカルの挿入歌。どれを取っても私の好みではないのに、何故か嫌ではなかった。
ただどうしても気になったのは、高円寺の商店街を生活エリアにしているのにも関わらず、いきなりモノレールが出て来ちゃうのはどうなんだろ?東京圏の人間じゃなきゃ気にならないって言われたらそれまでですけども

泣ける…つーか、嫌な気分になりたくて見に行ったわけですよ、何度も言うけど。
でもこれを事件のまんまやられてダウンしてたとしたら、相当キツかったろうな、と。ある人には泣けるだろうし、子供不憫さに憤慨する人もいるだろう、でも私はまたしてもどちらでもなかった。
ただ、「モンスター」を先に見ておいてよかったとは思った。美味いモノを後に食べる主義なんで。
比べてもアレだけど、今となっては更にあっちが軽く思えるので
DVD 『ワンダフルライフ』『ディスタンス』の是枝裕和による、劇場用長編第4作。1988年に東京で実際に起きた「子ども置き去り事件」をモチーフにし、母親に置き去りにされた4人の子どもたちが、彼らだけの生活を続ける約1年を描いている。撮影にも1年以上をかけた入魂の一作だ。 撮影時、子どもたちに台本は渡されず、監督のその場の指示で…

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