ヨコハマメリー

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この映画を知るまで、メリーさんのことは山田晃士の『朧月心中』に出てくる架空の人物だと思っていた。彼女が実在したこと、横浜では有名な存在だったと知って、どうしてもこの映画を見たいと思い続け、今日やっと見ることが出来た

イセザキモールというと、関内のいくつかのライヴハウスに行くまでの時間潰しで行ったカレーミュージアムとか、ごく最近しか知らないのだが、つい10年ほど前までメリーさんはそこにいたという。
戦後に賑わった様子も、写真が出されてもなかなか結びつかない。
映画の主軸は、メリーさんと深く関わりあったシャンソン歌手の元次郎さんの人生を通して描かれる。
この元次郎さんの歌が、しみじみと心に染みる。男娼も経験したという彼の人生が滲み出た歌。これぞシャンソン。
そして、彼がメリーさんに惹かれていったいきさつに、私達もいつしかメリーさんに引き込まれる。
昭和を生きたひとりの女性と、その周囲にいた人々それぞれに戦後史があった。当然のことだけれどつい忘れがちな事実に、何故こんなに胸が締め付けられる思いがするのだろう

映画の最後の最後。
メリーさんと元次郎さんの笑顔は、なくてもよかったかもしれない。謎は謎のままで。
でも、あれを見られたことで、人生に対する希望みたいなものを貰えた気がする。誰にだって最後は来る。どこでどうやって過ごした一生でも、最後に笑えたらそれで帳消しじゃないだろうか。そうだといいな

ということで、今年見た中では『寝ずの番』に匹敵する場内平均年齢の高い映画でした。これだったらちょっと無理して伊勢佐木町で上映中に見ればもっとよかったと、今更ながら激しく後悔

で、今これを書きながら当然『朧月心中』を聴いているのですが。
…大正時代から抜け出したようなって。
メリーさんは戦後だったじゃないですかーーー！！＞ヤマダ氏
勝手に想像してた自分が悪いんですけどね

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変則シフトにより、生活ガタガタ。
深夜映画で夜明け方まで起きてたり、10時前に寝てみたり。
珍しいお店を覗いても、結局買うのは食べ物ばかりの罠。
切らしてたクロテッドクリーム入手。
久しぶりに繁華街を歩いたら人に酔ってしまいましたよ