例によって映画のバナーが呼び出せないので、単行本で
ISBN:4063787044 単行本 田浦 智美 講談社 2007/04/14 ¥1,365


芳しきQueen’s English、ウェッジウッドの茶器、女王の普段着の上質で品のよいこと!
あぁ、これよ、これなのよ。久しくお目にかかれなかった正統派英国映画…資本に仏伊混ざってるとかガタガタ言わない。
神に選ばれし女王の誇りと気高さが、皮肉にも彼女が治め仕える国民のヒステリーによって傷つけられる。
元から彼女には誕生日が同じという、下世話なシンパシーを抱いていたのですが、これほどの人物だったのかと見ているうちに、更にエリザベスの味方になってしまった。だから、ブレアが彼女に傾倒していく過程にはとても説得力があった。
彼が女王を敬わないブレーンに言い放つセリフに、内心拍手喝采!いやー、スカッとした

まぁ、これは実在の人と実際に起きた事件を用いたフィクションであるし、ブレアの行動も労働党の党首としてはどうか?と冷静になれば、思う。
けれど、自ら四駆を運転し、お供はつけず代わりに犬を何頭も引き連れて歩く女王は、本当にカッコイイ。妻として母としてはどうだか知らないが(恐らく皇太子がああなったのには影響したろうが)、女王として激動の半世紀を全うしたのはスゴイことだ

女王になれずに死んだからこそダイアナ妃は世界中から愛されたが、女王として生き続けるエリザベスの人生の苦悩と孤独に、私はより惹かれる。
自分を苛めた女の死より、野生の鹿の死に涙する…これもきっと天邪鬼な牡牛座の性…なのかもしれない(笑)

さて、堅苦しい話はともかく。
個人的に嬉しかったのは、エディンバラ公のキルト姿と起床時間のバグパイプの音。
普通にジャケット+ベスト+ネクタイの上半身に、チェックのキルト+タッセル付きのハイソックスという出で立ちに、ちっとも違和感を覚えなくなりました。スコッティッシュ・パンクが好きですから!

それと、改めて考えると、スティーヴン・フリアーズの映画を映画館で見るのは初めてだったりします。いや、TVで見た事も…はっきりとした記憶はありません。
初期にはかなり私好みの映画を撮っていた監督ですが、こうして見てみると、予想外に淡々としていると思いました。映画というより、イギリスのTVシリーズみたいなトーンでした。『名探偵ポアロ』とか『ミス・マープル』みたいな。
そのうち、DVDを買ってみたいと思います。『プリックアップ』と『ランドレット』を(結局そっちかい)
http://queen-movie.jp/

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