前回のジャポネスク・バージョンは何の基礎知識もなく見てしまったので、いまいち話の背景が見えなかったのですが、今回はバッチリ(と言い切ってしまっていいのか、自分)。
なるほどー、こういう話だったのかーと。特にピラトとヘロデ王の立ち位置がわかったので、何故ああまで深刻で…もしくはぶっ壊れて(笑)…いるのか、それぞれのソロが倍楽しめたのです。
ジャポネスクのヘロデ王の凄まじさ(笑)はまだ記憶に新しいところですが、こちらのバージョンもなかなか。演じる半場さんはオペラ出身ということで、仰々しさに迫力も加わって素晴らしい歌でありました

さて、ジーザス以外はメンバー一新、ユダを金森さんが演ることは前もって知っておりましたが、ワタクシうっかり「初めて観る〜!」と誤解しておりまして、家に帰ってキャスト表を手帳に貼りつけている時に4月に『キャッツ』で観ていることが発覚!…だって当時はお名前違ったし〜、と言い訳

エビータ以来の芝派でありますので、正直芝さんのユダが見たかったのですよ。でも、金森さんのユダは思わぬめっけもんでした。
まず第一に、芝ユダよりも絶対、ジーザスを愛してる(ように見える)。マリアへの嫉妬の場面とか、視線が上向きなんっすよ。芝ユダだと貫禄があって「あなたはやりすぎた」と歌うと年長の者が諭しているように聞こえるんだけど、金森ユダはもうそういうの全部理屈で、想いが叶わない男の悪あがきにしか見えない。嫉妬に苦しみジーザスを売り、そのことでまた悩み挙句蟻地獄…声に絶妙な湿り気があって、叫び声などは聞いていて胸が締め付けられるよう。
ただし逆に、ソウルガールズを引き連れての『スーパースター』では、ハジケっぷりが微妙。さっきまであんなに悩んどったろキミは、その笑顔はなんなんだ、と。好意的に解釈すれば、死ぬ事でしかジーザスと同じ場所に行けなかったユダは、あれでやっと幸せになれたのかな…とも

前回少しも感じられなかった、所謂そのー、ぶっちゃけやおい臭ですが(照笑)、今回はいい感じだったなぁ。メイクない分、表情が見えたせいもあるのかも。特にジーザス。予言通りになったペテロに向ける眼差しなんかは、本当にゾクッとするものがありました。
そして柳瀬さんのエルサレム・ジーザスは、金森ユダが好きなんだねぇーって、こちらが眼を細めたくなるような雰囲気がありましたよ

もう1回くらい観に行きたいなぁ。
それと、改めてジャポネスクの方も観てみたいなぁ
http://www.shiki.gr.jp/applause/jesus/

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