エビータ(4回目)@相模大野
2007年9月23日 演劇劇団四季の全国公演を初めて見に行きました…地方公演といっても、四季劇場に行くより電車賃安いんですが(笑)私の場合
先日のキャスボ廃止があったにせよ、さすがに12日までやってた京都版とそんなにはキャスト違えて来ないだろう、と読んでおりました。「もしかしたら稽古場に近いし、芝さんと下村さんも…」などと夢見て入場してみれば!
キャストボードの前で、一瞬思考が止まってしまいました。
『チェ』の後には芝さんか金田さんの名があるはずなのに、そこにあったのは…佐野さん…。初めて見る佐野さんがチェ…と、その時は思ったのですが、帰宅後調べて見ると05年9月にラウルを見てました。ゴメン
そして視線を移動すると渋谷さんがマガルディ…実は密かに百々さんじゃないかと期待して…アレ?内田さん??って、オイ、渋谷さんは…もう一度見直して、ペロン?!えーー?!
開演前に脈拍・血圧とも急上昇。開演前にあんなに驚いたのは初めて。いやー、キャスボ廃止効果ですね(笑)
佐野チェですが、どうしても芝さんと比べてしまうんですが、彼は彼なりのチェを作って…いる途中、かな?残念ながら。初日だったからなのか、どことなくぎこちなく、しかもセリフで一回歌詞でも一回明らかに間違えてしまって、こちらとしては拳握って「ガンバレガンバレ」と念じつつ見るという、初めての体験を。
その他でも『飛躍に向かって』の踊りがイマイチで、ホントにドキドキしてしまったんですが、二幕の『空を行く』は声が伸びやかで、端正なバラードが堪能出来ました。同じ理由で『エバとチェのワルツ』もよかった。
彼には確かに野性味はなく皮肉っぽさも弱いけれど、逆にエバに「お行きなさいな!」と皮肉られて去る背中に、真面目な青年革命家の姿をみました。あそこは、とてもよかった
渋谷さんはですねぇ…どうしても去年続けて見たマガルディの印象が強くて、なかなかペロンに見えなかったんですが、『ニューアルゼンチーナ』で弱気になるところで、ズルくて小心なところがハマって来て、後半の『彼女はダイヤモンド』と『エバのソネット』で卑屈さ全開(笑)、ホントに嫌なオヤジになり切ってました。「オレは知らない…」の見事な逃げっぷり。こういうペロンもありなんだなーと…うーん、でもやっぱり、彼の声は『星降る今宵に』が合う。そういえばマガルディも煮え切らずズルい男でした。
こういう役ばかりでしかもハマるって…なんかお気の毒な気が(笑)
内田さんは初めて見ました。マガルディにはちょっと若い…ズルさが足りないかな?という感じ。
いっそ渋谷さんとトレードでペロンはどうでしょう?ギラギラと出世欲
みなぎる青年将校を演じたら、ハマりそうな感じですけど
智恵さんには、もう、何の文句もナシ。
彼女のエビータからはいつも、圧倒的なパワーを感じます。すごく骨太で逞しい感じ。でも、嫌な女じゃない。それは彼女の欲望が、どこから来るものなのかが、ハッキリと演じられているから。
こういう女の人は嫌いじゃありません。ただし、友達にはなりたくないけど(笑)
あと、滅多に女性を褒めない私ですが(笑)、今回のミストレス・久居さんは悪くなかったです。
ミストレス=若くて世間知らず…だけじゃないんですよね。曲がりなりにもペロンの愛人をやっていたわけですから。スリップに毛皮羽織って人形抱いて、可愛い声で途方に暮れて、でも「死にはしない」と言い切れる強かさも持っている。今まで見たミストレスの中で、唯一その全てを感じさせてくれました
これから全国を回ってみなさん経験を積んだ後、数ヶ月後にもう一度このキャストで見たらどんなだろう?とか、この先何度かキャスト変更もあるでしょうし、今後が楽しみです。
そして来年、秋劇場に凱旋してくれるのを楽しみにしてます
http://www.shiki.gr.jp/applause/evita/
先日のキャスボ廃止があったにせよ、さすがに12日までやってた京都版とそんなにはキャスト違えて来ないだろう、と読んでおりました。「もしかしたら稽古場に近いし、芝さんと下村さんも…」などと夢見て入場してみれば!
キャストボードの前で、一瞬思考が止まってしまいました。
『チェ』の後には芝さんか金田さんの名があるはずなのに、そこにあったのは…佐野さん…。初めて見る佐野さんがチェ…と、その時は思ったのですが、帰宅後調べて見ると05年9月にラウルを見てました。ゴメン
そして視線を移動すると渋谷さんがマガルディ…実は密かに百々さんじゃないかと期待して…アレ?内田さん??って、オイ、渋谷さんは…もう一度見直して、ペロン?!えーー?!
開演前に脈拍・血圧とも急上昇。開演前にあんなに驚いたのは初めて。いやー、キャスボ廃止効果ですね(笑)
佐野チェですが、どうしても芝さんと比べてしまうんですが、彼は彼なりのチェを作って…いる途中、かな?残念ながら。初日だったからなのか、どことなくぎこちなく、しかもセリフで一回歌詞でも一回明らかに間違えてしまって、こちらとしては拳握って「ガンバレガンバレ」と念じつつ見るという、初めての体験を。
その他でも『飛躍に向かって』の踊りがイマイチで、ホントにドキドキしてしまったんですが、二幕の『空を行く』は声が伸びやかで、端正なバラードが堪能出来ました。同じ理由で『エバとチェのワルツ』もよかった。
彼には確かに野性味はなく皮肉っぽさも弱いけれど、逆にエバに「お行きなさいな!」と皮肉られて去る背中に、真面目な青年革命家の姿をみました。あそこは、とてもよかった
渋谷さんはですねぇ…どうしても去年続けて見たマガルディの印象が強くて、なかなかペロンに見えなかったんですが、『ニューアルゼンチーナ』で弱気になるところで、ズルくて小心なところがハマって来て、後半の『彼女はダイヤモンド』と『エバのソネット』で卑屈さ全開(笑)、ホントに嫌なオヤジになり切ってました。「オレは知らない…」の見事な逃げっぷり。こういうペロンもありなんだなーと…うーん、でもやっぱり、彼の声は『星降る今宵に』が合う。そういえばマガルディも煮え切らずズルい男でした。
こういう役ばかりでしかもハマるって…なんかお気の毒な気が(笑)
内田さんは初めて見ました。マガルディにはちょっと若い…ズルさが足りないかな?という感じ。
いっそ渋谷さんとトレードでペロンはどうでしょう?ギラギラと出世欲
みなぎる青年将校を演じたら、ハマりそうな感じですけど
智恵さんには、もう、何の文句もナシ。
彼女のエビータからはいつも、圧倒的なパワーを感じます。すごく骨太で逞しい感じ。でも、嫌な女じゃない。それは彼女の欲望が、どこから来るものなのかが、ハッキリと演じられているから。
こういう女の人は嫌いじゃありません。ただし、友達にはなりたくないけど(笑)
あと、滅多に女性を褒めない私ですが(笑)、今回のミストレス・久居さんは悪くなかったです。
ミストレス=若くて世間知らず…だけじゃないんですよね。曲がりなりにもペロンの愛人をやっていたわけですから。スリップに毛皮羽織って人形抱いて、可愛い声で途方に暮れて、でも「死にはしない」と言い切れる強かさも持っている。今まで見たミストレスの中で、唯一その全てを感じさせてくれました
これから全国を回ってみなさん経験を積んだ後、数ヶ月後にもう一度このキャストで見たらどんなだろう?とか、この先何度かキャスト変更もあるでしょうし、今後が楽しみです。
そして来年、秋劇場に凱旋してくれるのを楽しみにしてます
http://www.shiki.gr.jp/applause/evita/
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