ISBN:4267017077 単行本 高浜 賛 潮出版社 2005/04 ¥1,680

実話を基に作られた映画だからなのだろう、主人公のマリアンヌの周囲のみを描き、誘拐されたダニーのことは追憶シーンのみ。犯人もわかっていることだしいくらでも事実に基づいて演出する事はできただろうに、残酷な場面が一切ないことで、観客は主人公と同じ視線を持たされる。
ただ、当時のパキスタンの政治情勢がよくわからない身には、ダニーが何故誘拐されたのか、犯人のバックグラウンドはどこにあるのかがよく把握出来なかった。もちろん、マリアンヌにはそんなことは、どうでもよかったことだろうが

分からないついでに、出てくる人々がそれぞれ異なった立場でいること。主人公はキューバ系フランス人で仏教徒(日蓮宗)、ダニーはユダヤ系アメリカ人、同僚はイスラム系インド人。
普段私たち日本人は、外国人というと住んでいる国で信仰が決まるように思いがちだけれど、実はそう簡単でないのだな、と。その信仰ゆえ、起きるテロという悲劇…そこのところも、信仰を持たない私には理解出来なかった

http://www.mh-movie.jp/top.html

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