予告見た限りでは、ありがちな若い夫婦の不満のぶつけ合いに見たいとは思えず、罵り合うあのふたりを何回か見るうちにもう映画を見た気になっていたけれど、サム・メンデスの監督作であることに賭けてみよう!と映画館へ。
結果は、思ったよりも悪くなかったです…いえ、思った以上に嫌~な感じの残る私好みの映画でした

これがもっと年齢が行っていれば「人生分相応」ということを言い出したりするのでしょうが、ああ、私にも思い当たるこの感情、どこにいても落ち着かない、「この世界のどこか、とにかくここではない場所」に対する執念にも似た思いがねぇ、痛いくらいわかるのです。
そんな場所はこの世にないよと言い切れるくらい悟ってしまうか、もしくは才能・チャンスを得てそこに到達するか、そのどちらでもない若い専業主婦の焦りと苛立ちが、最初は正視出来ませんでした。
周囲の人々の反応も、戸惑い・冷笑、でも面と向かって諭してやるほどの親切心はない。正にこれが世の中

一方、不動産屋の家族3人の立ち位置も、アンバランスで危うくて、こちらにも痛い共感を。
みんな何かから逃げたいのだ。逃げる場所などないのに。最後のシーンで、結局自分と世の中の折り合いの付け方とは、こうするしかないのだと、肩をすくめるしかなかった私は、もうあちら側の人間ではないのです、確実に。ちょっと寂しくもあり、安堵もあり

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最初に書いた嫌~な感じとは、このこと。
過去と現在の自分を対比して目の前に突き付けられる。
こういうとこが、やっぱサム・メンデスだなぁ


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