『アイデン&ティティ』が面白かったので、こちらもずっと期待しておりました。
まぁ、見事に痛くてしょっぱい少年期。見ている時の痛痒さも、もうおなじみの快感で、困ってしまうのに嬉しくて仕方ないという。
これがわかる人はそれなりの年代で、ある種のトンネルに入ってその時期を過ごしたひと…その共感はあるものの、しかし、住んでいる地域や年代や、いかんともしがたい性別の差とかで、いまひとつ届かないもどかしさもあるのですけれど

主人公と友達の3人組が『グミ・チョコレート・パイン』と重なって、しかもそのうちひとりは同じ俳優さんだったもんだから、途中で混乱したりしましたが、やはり年代の違い、70年代の方には圧倒的な勢いみたいなものがあって、その分混沌といていて面白い。
ごく普通の高校生の近くに、全共闘くずれだのヒッピーだのがいて、彼らが普通に少年たちにいい大人として接していることだけでも、いい時代だったなぁ、と。
上手い具合に挫折している大人っていうのは、憧れでしたもの、私の少女時代もw

変な登場人物を演じているのが、またちょっとおかしな俳優…が本職でないミュージシャンで、いい味を出していました。
峯田はもう、『アイデン&ティティ』の時以上にみうらじゅんのマンガそのもので、物わかりがいいんだけど限りなく胡散臭い感じがとてもよかった。まさに70年代の自由を愛するおにいさんでw
あと、最後にエンドロールで気付いたんだけど、くるりの岸田繁が!どこのお笑いさんかと思った。いやぁ、彼も胡散臭く、さらに妙な色気があって役にピッタリだった。そっかー。あんなに演技できる人だったんだねー

http://shikisoku.jp/

映画としては、正直『アイデン&ティティ』の方が好き…共感できるんだけど、このお話は是非、当時男の子だった・今おじさんやってる人たちに見て欲しいなぁ、と思いました。
あの人にこの人、彼だったらどう思うんだろう?…見ながら何人かの顔が思い浮かびましたよw


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